木材には『等級』がある
木材の金額は、樹種、等級(グレード)、サイズ、部位、産地、希少性など、様々な要素によって決められます。同じサイズと部位であっても、等級によって金額は大きく変わります。真樹フォレストの代名詞ともいえる『無節材』は、その品質の高さに定評があり、市場では高値で取引されています。等級は、主に「節の数と大きさ」によって決められています。
- 無節
(節なし) -
無節材は、木を育てる際にとても人の手がかかります。しかし、手をかけさえすれば必ず「無節」になるというわけではありません。人が手間ひまかけて育てたうえに、人智が及ばない、自然が創り出す芸術。だからこそ無節材は、昔から希少価値の高い高級材として扱われてきました。
無節材の中で最も希少性が高いのが四方無地(4面とも節がない)、続いて三方無地(3面に節がない)、かね無地(2面に節がない)、一面無地となります。
節を基準とした等級付けでは、最上ランクに位置する『無節材』は仏間や応接間、玄関など、人の目に多く触れる場所に使われることが多く、節のある木材より強度や耐水性に優れていると言われています。
- 上小節
-
無節の次に高級とされるのが、上小節(じょうこぶし)と呼ばれる、小さな節のある木材です。
節の大きさは直径6mm程度で、あまり目立ちません。
- 小節
-
上小節の次のランクが、小節(こぶし)と呼ばれる、直径20mmくらいまでの節をもった木材です。
小節の詰節は、死に節・抜け節だった節の部分に機械で穴を開け、穴と同じ大きさの「埋め木」を使って補修します。
これは、死に節・抜け節の部分はあまり見た目も良くないだけでなく、節が木本体から外れて落ちてしまう可能性があるからです。
- 節あり
-
一番下のランクが、節あり(一等)と呼ばれる木材です。
小節同様に埋め木をしますが、小節より大きな生き節や詰め節が多くあります。
等級としては最も低いものですはありますが、構造材や下地材、ウォークインクローゼットなど、人目に触れにくい場所や隠れた場所、子供部屋などで活躍します。